⑫カンジダ除菌とダイオフ

乾癬

カンジダ除菌

では、ここからはカンジダの除菌について触れていきます。

異常増殖したカンジダを除菌する為に、最も重要なのは食事管理です。どのような食品を控えるべきかは前述した通りです。

食事管理を、ある程度の期間行った上で、まず便秘対策、リーキーガット対策をします。

便秘対策を事前にしておくことがなぜ重要かというと、カンジダの毒素やバイオフィルムは便と共に体外に排出されるのですが、便秘であれば、その毒素が体内に留まったままとなりますので、便秘を改善しないことにはカンジダ症は治らないといっても過言ではありません。

便秘対策としては便秘薬よりも酸化マグネシウムのサプリを摂取された方が良いでしょう。

酸化マグネシウムには胃酸を抑制して胃を守る働きがありますが、元々胃酸が少ない方の場合、先ほど述べましたが食べ物が未消化のまま、腸に食べた物が移動していきます。

それがリーキーガットの影響で免疫異常を引き起こすことがあるので注意したいところです。また酸化マグネシウムの長期服用もこの観点からあまり推奨されていません。

ちなみにカンジダの毒素やバイオフィルムが剥がれた際は、便に白いものが混ざっていて視覚的に確認できる場合があります。

ダイオフ

カンジダ除菌といえば後述する除菌サプリ、除菌ハーブ等を摂取して正常化させるとされておりますが、カンジダ除菌にはダイオフ症状がつきものです。

ダイオフとは、カンジダ除菌を行った際に、菌の死滅と共に菌が保有していた水銀であったりエンドトキシン、アンモニア、アセトアルデヒドといった毒性物質が放出されることで引き起こされる一時的な不快な症状のことを言います。

ダイオフは頭痛や疲労感、下痢、便秘、吐き気、膨満感、発疹、湿疹、気分の落ち込み、イライラ、体臭の悪化など個人差がありますが、酷い場合は一週間ほど続く場合もあり、またカンジダが保有していた毒素、水銀によっては本当に動けないほどのダメージを受けることさえあります。

またダイオフ症状が出ているということは、カンジダを殺菌できていると好意的解釈ができますが、一方でカンジダ菌が放出している毒素の量が体が安全に処理できる許容量を超えてしまっている状態ですから危険であり、体に相当な負担を強いているということです。

このダイオフ症状を低減する為にリーキーガット対策、つまり腸粘膜の損傷を修復する過程が必要ということです。

具体的には、しっかりと食べたものを消化することが必要なので、食物酵素の多い食品の摂取であったり、塩酸ベタイン、消化酵素のサプリなどの力を借ります。

大根おろしは酵素が多いので有用ですが、カンジダが異常増殖している環境下では発酵食品については逆効果になることが多いので控えられた方が良いかもしれません。


いずれにしても、腸粘膜の修復には未消化物を作らないことが重要なので、食べる品目、量には気を付けたいところです。どんなものでも処理能力を上回る食品摂取は毒でしかありません。

食事コントロールをした上で、次に必要な栄養素をサプリメントで摂り入れていきます。

腸粘膜の修復に必要な栄養素はビタミンA、D、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB、グルタミンです。

乾癬など自己免疫疾患を引き起こすタイプは腸壁が弱いなど粘膜が脆弱である傾向にあるので、粘膜といえばビタミンAなわけなので、きちんと修復しようと思うと、短期的に一般的に推奨されている何倍、人によっては10倍以上の摂取が必要です。

ビタミンAは上図にあるように腸壁に病原体などが攻撃をしてきた場合、粘膜からIgA抗体を分泌して退治してくれるわけですが、このIgA抗体の働きにはビタミンAが必要です。

亜鉛は有害重金属の解毒の際に、非常に必要とするミネラルで水銀の排出にはメタロチオネインというタンパク質の働きが重要で、このタンパク質は亜鉛により体内での合成が活発になりますので、亜鉛不足は水銀などの有害金属が体内に溜まりやすくなってしまうということです。

ビタミンDにしても、亜鉛にしても、摂取すべき量は比較的高齢の方と若い年代の方、あるいは体格、体質も違うので一律な表現は難しいのですが、少しずつ量を増やしていって、何か過剰症状が出たら、そこで増量を止めるのが薬理効果を生み出すという観点でいえば最も賢明なやり方です。

自己免疫疾患を持っていて、その症状が強く出ている時は全体的にビタミン、ミネラルが不足傾向にあり、特定のビタミン、ミネラルの量を増やすと他も増量させてバランス良く働かせる必要があるので、サプリ慣れしていない方はたくさん摂ることに抵抗があるかもしれませんが、きちんと摂り入れれば相応の結果がもたらされます。

ちなみにビタミンAは合成の製品と天然のものがありますが、天然のものを摂取してください。合成のものは頭痛など過剰症が出やすいです。

腸粘膜の修復にはタンパク質が必要で、タンパク質はアミノ酸にまで分解される必要があり、そのアミノ酸の中で必要量が多いのがグルタミンです。


小腸は主にグルタミンを栄養源として使い、大腸は短鎖脂肪酸です。

短鎖脂肪酸とは食物繊維やオリゴ糖など消化しにくい炭水化物を摂取した際に、腸内で善玉菌によって分解される際に生み出されるもので、短鎖脂肪酸は腸内を弱酸性にするので、酸性に弱い悪玉菌の増殖を抑制します。また酪酸は腸管バリア維持をする為の役割を果たします。

「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸」といったものが短鎖脂肪酸で酪酸菌を含有しているビオスリーなどが有名です。
ビオスリー公式サイト│アリナミン製薬

話を戻しますがグルタミンは腸修復には有用ですが、摂り過ぎると脳の興奮を高める作用があるので、自閉症、多動の方の摂取は細心の注意を払う必要があります。

またグルタミンとグルタミン酸は異なりますので要注意です。

小腸はターンオーバーが早い組織ですが、そういった組織はビタミンB群の必要量が増すので積極的にサプリで補う必要があります。

ビタミンDは日本人のほとんどが欠乏しているとのデータもあるくらいに慢性的に不足しているわけですが、ビタミンDは粘膜だけでなく、腸の隙間を埋めるタイトジャンクションを作る上でも必須のビタミンですので、普段よりも多い量の摂取が必要です。

また先ほど述べましたが、何か特定のサプリを増やすと他も増やす必要があります。

特にビタミンAとビタミンDは拮抗関係にあり、ビタミンDを増やすと相対的にビタミンA濃度が低下するので摂取量を増やしたいところです。

SIBO(小腸内細菌異常増殖症)

画像引用:https://www.meiji.co.jp/

ある程度の腸粘膜の修復が終わりましたら、次にカンジダ除菌を始めるわけですが、普段から腸活としてビフィズス菌や乳酸菌などのサプリを摂取している方や、プロバイオティクス、プレバイオティクスの食品を日々摂っている方は、一旦、摂取をやめる、もしくは量を調節しましょう。

なぜなら腸カンジダの場合、SIBO(小腸内細菌異常増殖症)になっている可能性が高いからです。

SIBOとは、本来は細菌が少ないはずの小腸に、過剰な数の腸内細菌(特に大腸型の菌)が繁殖してしまう状態を指します。

SIBOになるとお腹が空いているわけではないのに膨満感があったり、オナラ・ゲップが増えたり、下痢または便秘などが起こります。

またSIBOは悪玉菌の異常繁殖だけでなく、善玉菌が異常繫殖しても症状として現れるのが特徴です。

これらを踏まえ、ビフィズス菌や乳酸菌、食物繊維やオリゴ糖を良かれと思って摂取していても、全く逆効果ということです。

SIBOとビタミン・ミネラル欠乏

SIBOで注意すべき他の点として、ビタミンAやD、鉄などのビタミン、ミネラル欠乏をもたらす可能性がありますので、腸粘膜の修復に必要な栄養素としてビタミンA、Dを挙げましたが積極的に必要量を摂って下さい。

また鉄欠乏は女性の場合、貧血を誘発しますが、だからといって安易に鉄分サプリを摂取しないでください。

鉄はカンジダの餌となるので摂れば摂るほど、カンジダの不快症状に襲われます。どうしても鉄分不足で他の懸念があるのでしたら、なるべく食事から摂取してください。

SIBOの原因は様々ありますが、本題から大幅に逸れるのでご自身でお調べください。

除菌ハーブ・サプリ等

さて、ある程度の腸壁修復、プロバイオティクス、プレバイオティクスの制限を行った後は、いよいよカンジダ除菌となります。

①Kirkman Labs, Biofilm Defense(バイオフィルムディフェンス)
②Enzymedica, カンジデース、エクストラストレングス
③Kolorex, アドバンスドカンジダケア
④Thorne, ウンデシレン酸
⑤Pure Essence, Candex(カンデックス)
⑥NOW Foods, カンジダサポート
⑦Phunga Clear(ファンガクリア)
⑧NutriBiotic, ヴィーガンGSE

カンジダ除去はバイオフィルムを剥がす為の消化酵素が必要で、主には上記8つの製品が使われており、カンジダを殺菌してくれるハーブ含有の製品もございます。

それぞれ、どのような消化酵素やハーブがどれほど含有されているかは製品によって異なり、どれが著効するかも個人差があります。

個々の商品についての説明は割愛させていただきますが、基本的には消化酵素系は空腹時に飲みます。

具体的な摂取法は商品ごとに違ったりするので、それぞれの商品のレビューを参考にしてください。

iherbでは毎月一回~二回、20%引き以上のセールを行っており、一切の条件なく全商品がセール対象の場合と、特定の商品のみ20%以上引きの場合があります。

いずれにしてもセールではないタイミングで購入するのは高くつくので、セール時にまとめて購入するのが賢明です。

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バイオフィルムを剥がす代表的な消化酵素(By Chatgpt)

★セルラーゼ(Cellulase)
バイオフィルムの構造成分を分解する働きがある

★ヘミセルラーゼ(Hemicellulase)
セルラーゼとセットで含まれることが多い

★プロテアーゼ(Protease)
バイオフィルムのタンパク質成分を破壊する

★セラペプターゼ(Serrapeptase)
抗炎症・抗バイオフィルム効果が研究されている酵素

★ナットウキナーゼ(Nattokinase)
納豆由来。バイオフィルム構造を分解しやすい

★リパーゼ(Lipase)
脂質構造を分解。カンジダ由来の膜にも有効

★ムコリターゼ(Mucolase)
粘性のあるバイオフィルムの粘膜部分を破壊する可能性がある

★DNase(デオキシリボヌクレアーゼ)
バイオフィルムのDNA構造を分解(特に医療分野で使用)

他のカンジダ対策

他にバイオフィルムの形成を抑制してくれたり、カンジダの除菌、抗カンジダ作用をしてくれるものとして。

★NAC(N-アセチルシステイン)
強力な抗酸化物質であるグルタチオンを活性化させ、カンジダのバイオフィルムを破壊してくれます。天然の抗真菌サプリ等との併用でさらに効果を発揮してくれます。

★ラクトフェリン
カンジダ菌から鉄を守り、身体に吸収するお手伝いをしてくれる

★コロイダルシルバー
銀粒子はバイオフィルムを破壊してくれ、特に抗真菌薬耐性を持つカンジダ株にも効果を示すとされています。ただ殺菌作用が強いので腸内の善玉菌も殺菌してしまう懸念があるので要注意。

★ロイテリ菌
ロイテリ菌は抗真菌剤であるナイスタチンと同等の抗真菌効果があったり、腸管バリア機能の改善など非常にカンジダ対策に有効との研究結果があります。

★ケルセチン
ケルセチンについては以前ブログで取り上げましたが、バイオフィルム形成の抑制、抗カンジダに非常に有用であり、腸の修復にも活躍してくれます。

★重曹(食用・アルミニウムフリー)
バイオフィルムの中にまで入り込み、バイオフィルムを内部から破壊することが可能。また真菌は重曹(炭酸水素ナトリウム)に耐性を持つことができません。

★MCTオイル
MCTオイルは、主にカプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)で構成されていますが、カプロン酸(C6)やラウリン酸(C12)が少量含まれることもあります。

カプリル酸(C8)は腸内カンジダ、カプリン酸(C10)は口腔カンジダにより効くとされています。

上記は北海道消費者協会による、市販のMCTオイルの脂肪酸組成についての情報提供です。カプリル酸、カプリン酸の含有量が一目で分かります。

MCTオイル、ココナッツオイルに多く含まれている中鎖脂肪酸はリーキーガットを修復する作用があります。

★ココナッツオイル
帝京大学医真菌研究センターの研究によると、カプリン酸(C10)、 ラウリン酸(C12)の中鎖脂肪酸が、菌糸形のカンジダに対して強い発育抑制活性を示し、口腔カンジダ症に対して予防または治療効果を示す可能性があるとのこと。

口腔に存在するカンジダのバイオフィルム除去にカプリン酸(C10)のオイルプリングが有効です。

オイルプリングはインドの伝統医学であるアーユルヴェーダを元にオイルで口腔内をゆすぐ健康法のことです。

2016年に発表されたオイルプリングのランダム化比較試験によるとプリングの時間は10分以上ということなので、口の中にMCTオイル or ココナッツオイルを10分以上含むことでバイオフィルムの除去に効果的です。

また口に含んだオイルは、そのまま飲むことのようないようご注意下さい。

このオイルプリングは朝起きた後の空腹時が良いですが、決してこの時でなければいけないわけではありません。

他にはイソジン(有効成分:ポビドンヨード)のうがいもカンジダ対策に有効ですが、どのようなプリングであっても、あまり頻繁に行うのは口腔内の菌のバランスを狂わせるので行ってはいけません。

口腔内には善玉菌も存在しているわけですのでお気を付けください。

★ラクトバチルス
外陰膣カンジダ症の原因となるカンジダ・グラブラータ株に対して「ラクトバチルス・ラムノサス GR -1」「ラクトバチルス・ロイテリ菌 RC-14」が強力な抗真菌効果を示したとのデータあり、このラクトバチルスの含有している商品がiherbにあります。
Jarrow Formulas, ヴィーガン(フェムドフィラス)

★リンゴ酢
また穀物発酵由来の酢や糖分が多く含まれるバルサミコ酢はカンジダ増殖を促すのでNGとなっていますが、リンゴ酢には抗真菌作用があり、また体内のpHバランスを整えてくれ、食前に希釈をして小さじ1杯飲む事で消化機能の促進にも有効ですのでおすすめです。

目次

①乾癬の主な原因
②胃腸の対策
③消化酵素サプリと塩酸ベタイン
④ピロリ菌と自己免疫疾患
⑤アマルガムは想像以上に悪影響
⑥リーキーガット症候群と腸内環境①
⑦リーキーガット症候群と腸内環境②
⑧重度の場合は解毒が必要かもしれません
⑨自己免疫疾患における最終的なゴール
⑩消化吸収の有用な対策
⑪カンジダの基礎知識とバイオフィルム等の対策
⑫カンジダ除菌とダイオフ
⑬有害重金属の検査とデトックス・キレーション

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