⑦リーキーガット症候群と腸内環境②

乾癬

体質改善が完治への道

乾癬を治す為に必要なこと…。それを一言で表すと『体質改善』です。それ以上でもそれ以下でもそれ以外でもありません。これは自信を持って言えることです。

腸内環境を整えるとは?

体質改善の上で、最も重要なのが腸内環境を整えることです。これはもうよく知られていることなのでなぜ腸内環境が重要かは割愛致します。

「腸内環境が整っている」という状態を実現する為に大切な点は『腸に良いものを取り入れる』『腸に悪いものを避ける』。この二点を実践することです。

腸内環境は多様性が重要


腸内環境は腸内細菌の種類がたくさん共存している多様性がある方が良いされています。

多様性が良いことで何がどうなるかというと、胃炎や何らかの疾患や炎症を引き起こしたとしても、そこからズルズル他の病気を合併したり悪化させるのではなく、元の良い状態に戻す力が強いということです。

ちなみに腸内細菌は約1000種類、100兆個が生息していると言われています。

この細菌が種類ごとに塊を形成しており、この状態を腸内細菌叢といいます。

代表的な善玉菌には乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌などが挙げられます。
スーパー等でヨーグルトの販売棚を見ると、色々な菌を謡った製品が販売されています。

ちなみに腸は免疫と密接な関係にあることは知られていますが腸内のビフィズス菌などは年齢と共に減少していくので、加齢と共に免疫が落ちていく理由は様々ありますが、その中の一つにこういった善玉菌の減少が挙げられます。

ですから年齢を重ねていくにつれ、外から乳酸菌などのサプリを摂取するか、食物繊維など腸に良い食事を心掛ける必要があるのです。

腸内細菌には様々な種類があるわけですが、実際に多様性の為に複数種類を摂るといっても限界があり、仮に一時的に色々な腸内細菌の製品を買って取り入れても、摂らなくなればその細菌は腸の中からいなくなるので気を付けたいところです。

腸内環境の構成はすぐに変化をしていく

腸内環境を変える上で食生活を変える必要があるのですが、どれくらいの期間から変わっていくかと言うと最短で4日くらいから変わると言われています。

つまり腸に良くないものを毎日摂っていると4日目くらいで腸内細菌の構成が変わると言われています。これは逆も同じで良い食生活習慣に変えても4日目くらいから変わるということでもあります。

ただし抗生物質を内服したり、元々の体質、加齢等でも変わっていきます。

食生活を改善しても成果が表れるのが一年後とあまり先であれば取り組む気が失せるかもしれませんが、あまり時間を要しないので取り組めるはずです。

炭水化物(糖質)

三大栄養素と言われるものは『炭水化物』『タンパク質』『脂質』です。

まず炭水化物は「糖質」と「食物繊維」を組み合わせたものですが糖質の過剰摂取は腸内環境を確実に悪化させます。

ある論文で糖質過多な食事をわずか二日摂るとリーキーガットが起こったというデータもあるので、すでにリーキーガットが起こっている人の糖質過多がどれほど体に有害かが分かります。

糖質を全否定しているわけではなく、あくまで過剰摂取です。

ただ基本的に糖質は悪玉菌のエサとなるものが多いですので乾癬の完治という視点に立って考えれば極力控えた方が良いのです。

過剰な糖質制限も危険な部分があり、糖代謝機能も個人差があるので、どの程度なら糖質OKか?は一言で言い表すのは難しいです。

善玉菌のエサとなるオリゴ糖

糖質の中で腸内環境に良い影響を及ぼすのがオリゴ糖です。これは難消化性なので大腸に届きやすい特徴を持っています。

オリゴ糖は大腸まで届いた後はビフィズス菌などの善玉菌のエサになりますので意識して摂りたいところです。

基本的に炭水化物はGI値の低いものがおすすめで、GI値の高い食品は血糖値の急上昇が起こり、自己免疫疾患がある方は糖尿病のリスクもあるので気を付けたいところです。

食物繊維

食物繊維は腸内環境を整える上で非常に大切です。まず食物繊維は以下の二種類あります。

□ 水溶性食物繊維
水に溶ける性質を持っており腸内の善玉菌のエサとなります。
□ 不溶性食物繊維
水に溶けず、水分を吸収して便の量を増やし、腸の蠕動運動促進による便通改善が期待できます。また農薬や重金属・有害化学物質などを吸着して、排泄する働きもあります。

食物繊維は善玉菌のエサとなり、善玉菌を育てることが重要なので前述した腸内細菌の多様化には欠かせないものですので積極的に摂取すべき食品です。

食物繊維が豊富な食品ごとの含有量は以下ページをご参照下さい。
https://www.otsuka.co.jp/

納豆菌(糖化菌)


善玉菌のエサとなる食物繊維の中で推奨するのが納豆菌(糖化菌)です。

納豆は糖化菌と乳酸菌が同時に摂れるだけでなく、タンパク質や女性ホルモンのエストロゲンに構造が似ている『イソフラボン』も含有されている優れもの。

また水溶性と不溶性のバランスも良い食物ですので臭いが苦手という方もいらっしゃるかと思いますが、臭いの少ない納豆があったり、調味料をかけることで臭いを消して食べている方もいらっしゃるので色々とお調べになってください。

腸内フローラの検査で腸内環境が良かった方は野菜の摂取をしている方が多かったので和食であったり、野菜も欠かさず摂ってください。

難消化性デキストリン・イヌリン


難消化性デキストリン、イヌリン共に善玉菌を増やしてくれる水溶性食物繊維で、イージーファイバーなどに含まれていたり、難消化性デキストリン、イヌリン単独の食品として販売されています。


引用:https://www.meiji.co.jp/

難消化性デキストリン、イヌリンのどちらも善玉菌を増やしてくれますが、摂取したものがどれくらい腸内細菌に利用されているかの研究を行った日本食物繊維学会の研究によると上記図のようにイヌリンは100%利用されているということで、善玉菌のエサという観点でいえば圧倒的にイヌリンが良いとされています。

イヌリンを摂取できる食材としては、にんにくが最も多く、ごぼう、玉ねぎには同程度のイヌリンが摂取できます。

ちなみに難消化性デキストリン、イヌリン共に食後血糖値の急上昇を抑制する働きがあったり、脂肪の吸収スピードを遅らせるなど食物繊維本来の働きももちろんあります。

難消化性デキストリン、イヌリン共に非常に安価で販売されているので、特に揚げ物や油ものをついつい食べてしまう方、食物繊維をあまり摂っていない方は必ず摂るようにしましょう。

酪酸菌

酪酸菌とは大腸に存在する善玉菌の一つで腸の蠕動運動のエネルギーに変わり、蠕動運動に必要なエネルギーの約8割が酪酸で賄われていると言われています。さらに余った酪酸は他の臓器のエネルギーとして活用され、非常に有能かつの効率的な菌であります。

引用:https://bandscorp.jp/

前のページで述べたリーキーガットですが、酪酸菌は上皮細胞の栄養となるのでリーキーガットの改善にも欠かせないものですので、絶対に意識して酪酸菌を増やす必要があります。

制御性T細胞

乾癬やアトピーといった自己免疫疾患は免疫の暴走や異常などと言われており、制御性T細胞、ヘルパーT細胞、炎症性サイトカイン、インターロイキン (IL)…と機序を調べていくと様々な働きが関与していることが分かりますが、酪酸菌はこの制御性T細胞をバランスよく活性化することが知られています。

制御性T細胞は免疫抑制細胞で本来は免疫の暴走や過剰にならないように、強すぎず弱すぎず免疫の調整を司っている細胞ですので酪酸菌は乾癬の改善にとても有難い菌ということです。

酪酸菌を増やす食べ物

酪酸菌を増やす為の食品は水溶性食物繊維に含まれていますが、その中でも海藻類、穀物類など。

酪酸菌を効率的に増やせる食材は玄米です。

玄米は栄養価が高いことで知られていますが、やはり日本の和食というのは健康面で非常に理に適った食材で、アトピーや乾癬は昔はほとんどなかった病気とも言われているので、食事の欧米化や商売的なことを優先した添加物や人工的な成分が体に負担をかけていることは明らかだと思います。

酪酸菌サプリメント

酪酸菌を手軽に摂るには上記のようなサプリが手っ取り早いです。上記サプリには先ほど述べた納豆菌(糖化菌)が含有されている製品もあります。

整腸作用のあるサプリ全般に言えることですが腸内環境の多様性という観点で言えば、色々な菌が摂れるサプリが良いとなりますが、たくさんの種類が入っている製品は一つ一つの菌の含有量が少なく、あまり少ないとそもそも腸に良い作用を及ぼしているのか?となります。

腸内細菌は100兆個存在すると言われており、1億個摂ったところで100万分の一です。

どれだけ摂れば腸に良い作用を及ぼしているか明確な基準は分かっておらず、それは腸内細菌との相性もあったり、体質が個々に違うからです。

ですからどのサプリが自分に適しているかは他人には分からないですが、大切なことは腸内環境は色々な種類の菌がたくさん存在した方が良いのでサプリだけに頼らず、善玉菌を増やしてくれる食物繊維もしっかり摂るようにしてください。

また整腸作用のあるサプリを購入される際は含有されている菌数もよくご確認の上、ご購入下さい。

乾癬完治に向けて

ここまで読んでいただき、どういうことをして乾癬の完治に向けてアクションしていくかお分かりいただけたかと思いますが。

グルテンの摂取を断ったり、カフェイン等腸に刺激を与えるものを控えることでリーキーガットの悪化を防ぎ、食物繊維等を摂って乳酸菌や酪酸菌などの善玉菌を増やすことで腸壁が修復されていき、乾癬の症状緩和、軽減というのが皮膚疾患の完治への基本的な考え方です。
目次

①乾癬の主な原因
②胃腸の対策
③消化酵素サプリと塩酸ベタイン
④ピロリ菌と自己免疫疾患
⑤アマルガムは想像以上に悪影響
⑥リーキーガット症候群と腸内環境①
⑦リーキーガット症候群と腸内環境②
⑧重度の場合は解毒が必要かもしれません
⑨自己免疫疾患における最終的なゴール
➉消化吸収の有用な対策
⑪カンジダの基礎知識とバイオフィルム等の対策
⑫カンジダ除菌とダイオフ
⑬有害重金属の検査とデトックス・キレーション

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